私は、3月から計画、実践してみて、6ヶ月で5kg痩せました。丁度、マイルを貯めはじめた頃に同時にはじめた「完全無欠ダイエット」です。なぜSFC修行のブログに完全無欠ダイエットの話を書いたかというと、SFC修行には太る事に直結することがものすごく多いからというのと、本に書かれた通り実践すると成功するのがSFC修行に似てるというところです。
完全無欠ダイエットとは
シリコンバレーで働いていたデイブ・アスプリーさんが書いた「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」(原題:THE BULLETPROOF DIET=完全無欠ダイエット)という本で提唱されているダイエットメソッドです。
- 作者:デイヴ・アスプリー
- 発売日: 2015/09/18
- メディア: ペーパーバック
このダイエットがいままでのダイエットと違うアプローチは、彼がシリコンバレーのハッカーであるという点です。「シリコンバレー式」と邦題にあるのはそこからきているようです。デイブさんは生態系とネットワークコンピューティングの系は似ていることに着目して、体系づけて何の要素がどう関与しているかを詳らかにしている上で結論づけています。
オライリー本にダイエットの本があったらこんな感じだろうな、という本です。なので、基本的に男性はとても読みやすく、女性はとても読みづらいダイエット本です。
どうやってそれをやったか
やったことは2つです。この本には、他にも運動の仕方であるとか、どの食物や栄養素を摂取すべきか、腸内細菌やホルモンのコントロールまで事細かに記載されていますが、この2つをベースにすれば特に特別な運動をしなくても効果はあります。
1. 毎朝完全無欠コーヒーを飲む
MCTオイルとグラスフェッドバターをスペシャリティコーヒーに混ぜた「完全無欠コーヒー」を朝食代わりに摂取します。すべてこの本どおりに実践すると、1杯300円くらいはかかってると思いますが、効果は絶大です。
2. 昼食と夕食を8時間以内にする
理想的には6時間以内らしいのですが、現実的に可能なのが8時間です。コーヒーの摂取より、こちらのほうが難しいと思います。時間が決まって働いている人であれば比較的できそうなことですが、勤め人だとお昼ごはんが12時だったとして、20時までに夕食を済ませなければなりません。また、仕事柄飲み会が多い方なども厳しいと思います。
どうして痩せるのか
ダイエットには色々なアプローチがありますが、このダイエットは「糖代謝」から「ケトーシス」にカラダを作り変える事が一番のポイントです。
1. 糖分をたくさん摂る現代人の食生活
現代人は「糖質=糖分・炭水化物」を過多に摂取する生活習慣になっているので、自然に太ってしまい、かつ、糖は依存性が高い栄養分なので、甘いものを食べ続けてしまいます。糖分をあまり摂らないようにして、依存を下げて、代わりに中性脂肪を燃やすようにします。最近よくある「糖質ダイエット」とか「カーボンダイエット」とか言われる類はここにフォーカスしています。
2. 糖分の代わりに良質の脂質で脳を動かすケトーシス状態
しかし、糖には重要な役割があります。それは脳のエネルギー源になっていることです。しかし代替が効く栄養素があります。それが良質の脂質です。完全無欠ダイエットではMCTオイルとグラスフェッドバターいう特殊な脂を摂取して糖の代わりにケトン体という栄養をエネルギー源に使い、コーヒーのカフェインで脳をブーストします。ただし、糖のかわりにケトン体で頭を動かせる状態になるには数日の時間がかかります。その状態になることをケトーシス状態というらしいです。
3. 胃が空っぽの断食状態は血糖をコントロールする
8時間以内の昼と夜の食事=16時間の断食状態をつくることを意味します。この断食状態を作ると、全身の耐糖能*1を改善し、血糖をコントロールするインスリンにカラダが敏感になっていき、糖に頼らないカラダになっていきます*2。でも朝食代わりにガッツリ脂入りのコーヒー飲んでるじゃん。と思いきや、朝の完全無欠コーヒーは糖分とタンパク質を含まないので、脳は食物が入っていないと勘違いするそうです。また、体はタンパク質や糖の消化に向かわず、これらの脂肪を使って、ただちにケトン体を生成し、脳のエネルギー源として糖の代わりに消費されるそうです。
始めてわかる重要なこと
もう一つ重要な数字があります。それは「体脂肪率」です。
最も大事なのは「体重が減っているのに、体脂肪率も減っている」という事です。つまり、脂がちゃんと燃えている効果が同時に確認できるのです。これに一番感動しました。この本が言うとおり、脂が燃える。それが成功すると本に書いてある他のこともどんどん実践したくなるという不思議な本です。
さいごに
ロジカルに計画して、実践したら成功することの喜びがSFC修行の醍醐味だと私は思っています。SFC修行の難点は、その対価として贅沢を一度知ってしまうというところです。贅沢を満喫したいと思いますが、自分をコントロールする術も同時に実践できる完全無欠ダイエットを私はとても気に入っています。これからも続けていきたいと思います。